町の自慢である水と温泉をもっと知ってもらおうと、天然水を利用したカフェを企画。沼田市内のコーヒー店と協力し、オリジナルコーヒーを開発した。
ケータリングカーを使って、今年6月から9月まで観光客らに販売。粗利率を抑えつつも最終的に利益を確保した。外国人観光客を通して日本全国、世界への発信を目指す。
川端さんは「発表できたのは協力してくれた地域の人のおかげ。緊張したが全力を出し切れた」と話した。
麹(こうじ)菌を販売する麹屋からヒントを得て、家庭や店舗向けに世界で一つだけのオリジナル酵母を販売する「酵母屋」を考案した。
天然酵母の分離と増殖法を研究し、食べられない植物から酵母を採取することに成功。顧客の注文を受け、思い出の場所や記念樹から採取した酵母をパンや菓子といったギフトに活用するサービスを考えた。
新保さんは「研究の集大成として大きなステージで発表でき、光栄」と声を弾ませた。
家庭菜園がブームとなる中、音楽を利用して植物の生育を促進し、超音波によって害虫を近づけないようにする機器のアイデアを提案した。
植物が根から水分や養分を吸収して全体に運ぶ毛細管現象にも注目し、音楽を聴かせることで、音の振動で同現象が促進や抑制される可能性について言及した。
「群馬の農業が発展する力になりたい。高校時代から音楽が植物に与える影響を研究していた」と話した。
要支援・要介護の高齢者が、縦横無尽に走るデイサービスの送迎車に相乗りできることで交通弱者を支援する仕組みをつくる。利用者はアプリを使って依頼すると、近くを走る送迎車が配車され、送迎サービスを受けられる。
システムは8割完成。今後は割り込み乗車の実証実験に取り組む。課題はスマートフォンを持たない高齢者がまだ多い点。しかし、「これからの高齢者はスマホを使いこなせるはず」と自信をみせる。
「群馬の魅力度が低いのはデザインを生かせていないから」とし、魅力を伝えられるデザイナーに会う場としてオンラインのデザイン展示場を提案する。デザイナーと地元経営者をつなぐデザインの地産地消が目標だ。
自身もデザイナー。独立して技術に自信はあっても、知ってもらうすべがなかった。「デザインの現場は実際のデザインよりも営業力がものをいう。こんなサービスがあったらという思いだった」と実感を込め発表した。
おいしくて自慢できるパスタブランドを確立しようと、「パスタの街」をうたう高崎市内に県産の小麦を使った生パスタ専門の製麺所を立ち上げた。
高崎産小麦100%の生パスタをJAたかさきと共同開発し、市内の店舗に供給している。だるまの形状の麺も開発中だ。
「大勢が関わってくれて、ジャパスタリアというブランドをお披露目する機会を与えてもらった」と感謝した。
前橋市の中心商店街、弁天通りからランニング文化を全国に発信し、アーケード街を活性化する事業を展開している。
広瀬川沿いや雨の影響を受けないアーケード街を走ってもらい、かつてのにぎわい復活を試みる。事業を加速させるため、トレーナーを配置し、シャワールームやコインロッカーを備えたランニングステーションづくりに乗り出す。「人と街を健康にしていきたい」と述べた。
美容・理容業を離れた人からはさみを買い、中古品として販売する事業を発表した。
自身も元美容師。働き始めた時、ローンではさみを購入し、苦労した。新品は3丁で平均15万円だが、中古なら3万円だ。新たな市場をつくり、売買したい人のニーズに応えていく。
4月に本格的に事業を開始。「自分の考えが形となり発表もできた。会社の人たちに感謝している」と述べた。
自社農園で栽培したコシヒカリに県産食材を中心に盛り込んだ冷凍釜飯を開発した。職人がじか火で炊き上げ、おこげの風味も楽しめる。
最新技術で出来たてを冷凍し、電子レンジで温めるだけで手軽に味わえるようにした。大手百貨店や航空会社のカタログに採用され、県外から多くの注文が寄せられている。
「板倉から上州のおいしさ、群馬の誇りを届ける」と意気込む。