GUNMA INNOVATION AWARD

ファイナリスト紹介

ビジネスプラン部門  高校生の部

Genitori Caffe
伊勢崎商業高校 
斎藤充有(3年) 小池亜希歩(同) 岩倉菜波(同)

私たちが大人になった時、子育てしやすい環境が身近にあったらと思った。飲食店の協力を得て、予約制の「子育てランチタイム」を設ける。0~2歳の子どもを簡易的託児スペースで保育士が面倒を見るので、子育て中の親は安心して食事を楽しめる。子育ての悩みを共有でき、ストレス解消にもつながる。飲食店は安定収入が見込め、子育て中の保育士の働く場にもなる。

プランや価格設定は苦労したが勉強になった。発表できて良い経験になった。

もう一つの『おもい』が叶う場所
~ようこそ、ぐんま蕎源郷へ~
利根実業高校食品文化コース 
亀井彩子(3年) 星野奈波(同)

授業でソバ栽培やそば打ち、そばのイベントの手伝いをしている。「自分で育てたそば粉でそばを打ちたい」「そば打ちを極めたい」など、そば愛好家の思いに応え、訪れた人がワクワクするような「栽」「技」「食」「遊」の4つの里を設けた、そばのテーマパークを考えた。ソバ栽培の作業体験やそば打ち体験教室、ご当地そばや、創作そばなどを楽しむことができる。

私たちが考えた「ぐんま蕎源郷」が少しでも多くの人の心に残るといい。


ビジネスプラン部門  大学生・専門学校生の部

ギフト
群馬大社会情報学部 
飯田崇護(3年) 吉本莞爾(同)

子どもの才能は「面白い」に出合うことで開花する。「面白い」に出合えるビジネスを考えた。小学校5校をグループにし、ITや芸術の講師5人を配置。各講師は別々の学校を毎日1校ずつ回り、放課後に授業する。定年退職者を講師に迎えれば、授業料を月額1万円に抑えられるはず。首都圏から講師を招けば、講師に充実したセカンドライフを提供することにもなる。

ビジネスを考える上で群馬の問題や強みを知ることができ、いい経験になった。

人と機械を耳でつなぐ『イヤリンク』
利根実業高校食品文化コース 
亀井彩子(3年) 星野奈波(同)

手を使わずに「耳」を使い、機械を操作するシステムを開発した。カメラを装着した肩を動かすことでカメラから見た耳の形を変化させ、機械を操作できるようにする仕組みだ。医療・福祉分野に応用ができ、手の不自由な人の1%が利用するだけでも年間2000万円の利益が見込める。車の運転中に何かを操作するような使い方もでき、アイデア次第で応用は広がると考えている。

緊張したが、本気で面白いと思っているビジネスプランを話せ、楽しかった。


ビジネスプラン部門  一般の部

開業医でもできた!
医療情報のデータベース化
横田歯科クリニック 
横田善夫

一般の医院や歯科医院などは、情報のデータベース化を図るためには多額の初期投資が必要。しかし、フリーソフトを利用することで、院内ネットワークが簡単に構築でき、情報を一元管理することができる。管理コストが抑制できるほか、診療もスピードアップし、患者への説明も簡単になる。地域包括ケアシステム導入を前に、医療機関の間での病歴、薬歴のやり取りも簡単にできる。

すでに還暦を過ぎたが、非常に良い刺激をいただいた。

不妊女性に伴走する“心の道案内”サービス『ウーナビ!』
会社員 
西部沙緒里

不妊治療は終わりのない迷路のようなもので、お金、時間、心の問題がのしかかる。治療中のワーキングウーマンを対象にした心の道案内を提供する会員制ガイドサービスを立ち上げる。通院回数や院内設備などニーズを反映した「病院検索サイト」と、知識の土台を得られる「オンラインスクール」を展開。知恵が伝承される好循環を生み出す。社会全体で不妊女性を支え、声にならない声を救う。

不妊問題はみんなのテーマだ。誰かの希望になれたらうれしい。実現したい。


スタートアップ部門

オーダーメイド農産物のプラットフォームを通じて群馬から農業を日本の成長産業へ
アグリパワー・ラボ 
高橋敏之

農家と農産物の加工業者をウェブ上で結び、農家の販路開拓や業者の製品の付加価値向上につなげる。もともと規格外野菜を求める業者と農家とのマッチングを行ってきた。それをウェブ上に広げる。農家と業者をデータベース化する。業者は要望する農産物の量や納品時間などに合う産地を検索できる。農産物の生産と流通の効率化を図り、収益向上につなげる。

多くの人にアイデアをもらい、1年間かけて事業をつくり上げた。

オペレーション型ヘアカラー
ブライト 
高橋礼人

離職した美容師を雇い、自動化、セルフ化を取り入れたヘアカラー専門店を展開する。客の要望を聞き出し、コンピューターが最適なカラーの調合をはじきだす。スタッフはカウンセリングとカラー技術ができればよく、どの店舗でも同じ色が再現できる。美容業界は結婚や腰痛などさまざまな理由で離職する人が多い。人材不足の問題点をプラスに変え、有資格者の復帰を可能にする。

美容業界の抱える問題を知ってもらい、業界を変えていきたい。


イノベーション部門

全国フラワーコンシェルジュ
花助 
小林新一

前橋市内で花屋を経営している。「全国に花を贈る時、どの花屋に頼めば良いか分からない」という顧客の不満を解消するため、厳選した全国の花屋200店と契約して独自のネットワークを構築、責任を持って用途に最適な花を届けられるようにした。顧客は贈った花の画像をネットで確認できる。都内からの注文も増えている。「世界フラワーコンシェルジュ」を目指す。

この舞台で発表できて光栄。次のビジネスプランの覚悟ができた。

会話やSNSではないあたらしい
コミュニケーションツールとしての『光』
双和電業 
渡辺辰吾

コミュニケーションの基本は話すことだが、大切なのはお互いの感情に気付き合うことだと考える。感情は目に見えないもので理解することは難しいが、感情を目に見える光と色で表現できれば気付き合うことができる。感情を「hue(ヒュー)」というランプの色の変化で表現し、色の意味を理解する当社オリジナルソフトを用いれば、新たなコミュニケーションスタイルを構築できる。

無限の可能性を秘めた光をどのように使うか。その一翼を担えたらうれしい。