起業家を育む、支える。群馬が変わる。群馬イノベーションアワード2019
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受賞者紹介

群馬イノベーションアワード2019大賞

ビジネスプラン部門 高校生の部

圧死から子豚を救え! ferkel saven

群馬県立前橋高2年 中沢 陽さん

子豚圧死 ICTで防止

「驚きとうれしさが入り交じって放心状態になってしまった」。県立前橋高2年の中沢陽(たいよう)さん(16)は、大賞発表のアナウンスを聞くと両手で顔を覆ってうずくまった。「高校生の部入賞で呼ばれずに諦めていただけに、トップに選ばれて万感の思いをかみしめた」

情報通信技術(ICT)を活用し、飼育中の子豚が親豚に押しつぶされて死んでしまう圧死を防ぐシステム「ferkel saven(ファーケル・セブン)」を提案した。飼育者の心的な負担や経済的な損失を軽減し、本県養豚業の発展につなげたいとの思いから考えた。
プレゼンテーションでは農林水産省のデータを引用し、圧死する子豚が全国で年間153万頭に上り、約2260億円の利益が失われていると指摘。圧死に悩む自宅近くの農家の声を聞き、「なんとか改善したい」という思いが強まった。

さまざまな資料を探る中で、子豚の鳴き声に着目した。豚舎に設置したセンサーで鳴き声を拾い、通常時と危険を感じた時の声の違いを学習させた人工知能(AI)が異常を判断すると、親豚の体に取り付けたバンドに電気が流れる仕組みだ。電気ショックを与えられた親豚は直立するため、子豚の圧死が防げるシステムにした。
前橋市在住で2年連続のファイナル出場。昨年発表した観光ガイド制作事業を基に、今年初めに合同会社「バックトゥースピース」を設立し、社長に就いた。「(今回)皆さんに選んでもらったこのプランを必ず実現させてみせる」と語ったまなざしは希望に満ちあふれていた。

入賞:ビジネスプラン部門  一般の部

No konjac No life,世界に広がれ!蒟蒻革命!

株式会社 Mighty Konjac こんにゃく工房 迦しょう 遠藤 春奈さん

こんにゃくを世界に

「Mighty Konjac こんにゃく工房迦しょう」(沼田市)の製造部門責任者、遠藤春奈さん(41)はこんにゃくのイメージを一新。女性の視点を生かし、「かわいい」をテーマにカラフルなスイーツを開発した。米国で販売して大人気だったとし、さらなる海外展開の構想を発表。部門賞と、新設された関東経済産業局長賞をダブル受賞した。

神奈川県出身。夫の伯父が手作りしたこんにゃくのおいしさに衝撃を受け、2014年に伯父の工房を継いだ。これまでの地味なイメージを変えようと奔走した。
原料を群馬から輸出し、現地で製造販売することを提案。それにより、質の高いこんにゃくを提供できるとした。「海外には他国産の安価な製品が広まっている。日本のおいしいこんにゃくを海外に届けるにはこの方法がベスト」と自信をのぞかせる。

群馬の食材、食文化を世界に発信しており、地域活性化にもつながる点が高く評価された。「米国だけでなく、欧州、アジアと世界中にこんにゃくを広めたい」と力を込めた。

受賞時の写真

入賞:ビジネスプラン部門  高校生の部

〜地元企業と高校生をつなぐお弁当〜弁チャー

太田市立太田高3年・3年 大野 愛美さん 小泉 佑弥さん

弁当で知る地元企業

市立太田高3年の2人は、地元企業と高校生を弁当でつなぐビジネス「弁チャー」を提案。企業情報やQRコードを掲載したカードを弁当に添え、学校で販売する仕組みだ。

群馬が好きで、地元就職を目指した大野さんは企業情報を集める難しさに直面。一方で、企業側も高校生の認知度を高めたいと考えていることを知った。
双方の思いをつなぐ鍵は高校生の弁当に関する悩みだった。企業からの広告収入で、低価格の弁当が提供できるため、生徒の保護者の負担も解消されることになる。

講義で習った「無関係なものを合わせてみる」というビジネスの手法がヒント。「受賞は課題研究の授業で切磋琢磨(せっさたくま)した仲間のおかげ」と感謝した。

受賞時の写真

入賞:ビジネスプラン部門  大学生・専門学校生の部

患者さんの初診に役立つサービス
[Medizin]

群馬大3年 松永 晨人さん

診療科選び 迷わずに

群馬大医学部3年の松永晨人(あきと)さん(22)は患者と病院のオンラインマッチングサービス「Medizin(メディズン)」を提案した。「病院の診療科が多すぎて、どこにかかればいいか分からない」と友人から相談を受けたことがきっかけだった。

患者が症状についていくつかの質問に回答していくと、該当する診療科が示され、初診時でも迷わずに済む。診療後の患者が病院を評価できるシステムも盛り込み、医療の質の向上に結び付けられるとした。

2年連続のファイナル進出。「リベンジで臨んだ。入賞できてうれしい」と喜びを爆発させた。「患者への質問を充実させ、まずは前橋市内から形をつくりたい」と力を込めた。

受賞時の写真

入賞:スタートアップ部門

オフィス・パンスク

株式会社パンフォーユー 矢野 健太さん

焼きたてのパン再現

パンを卸売りするパンフォーユー(桐生市)社長の矢野健太さん(30)は、地方のパン店が作った商品を独自技術で冷凍、焼きたての味を再現する。都内の有名企業など、各事業所に1個200円で提供している。

無添加のおいしいパンを食べたいと思い創業。現在は県内を中心に関東のパン店15店と提携し、販売先は多岐にわたる。

パンは原価の大部分を店舗の賃料や労務費が占める。早朝から働き通しのイメージがあるパン店だが、冷凍技術を生かし、負担を軽減できるとした。

入賞の喜びをかみしめ、「事業をもっと成長させるため、人と資金が必要。社員や支援者を増やし、群馬を代表する企業になりたい」と夢を描いた。

受賞時の写真

入賞:イノベーション部門

治療から予防の時代へ
ヘルスケアチームとして日本一を目指すジム

じぶんカンパニー株式会社 池田 道成さん

病気予防する新ジム

じぶんカンパニー(前橋市)社長の池田道成さん(27)は「未来のジムの話をします」と切り出した。病気を予防する運動と食事を提案し、世界展開を目指すと語った。

経営するジムは、国際資格を持つパーソナルトレーナーや理学療法士、栄養士、介護の専門家ら、運動と医療のプロを集めた「ヘルスケアチーム」で指導。「ジムでも病院でもない、新たなメディカルケア」の必要性を訴えた。個々の利用者にきめ細かく対応し、働き盛りの世代が運動習慣を継続できるよう支援すると強調した。

発表では「腕が上がりますか」と観客の健康チェックをする一幕もあり、ぐっと引きつけた。挑戦は4度目。「悔しい思いは何度もしてきた。めっちゃうれしい」

受賞時の写真

Study Tour Report in China

集合写真

群馬イノベーションアワード(GIA)の中国・上海研修が4月22日から6日間行われ、関係者39人が発展著しい現地の情報通信技術(ICT)を肌で感じた。生活の至る所にスマートフォンの活用が浸透し、無人型や体験型の店舗に刺激を受けた。参加者はイノベーションへの理解を深め、自らの事業に生かすことを誓った。

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