Finalist

ビジネスプラン部門
高校生以下個人の部

Replife(レプライフ)

群馬県立伊勢崎商業高等学校2年
羽鳥珠夏さん

生物の優れた機能をまねて新たな技術を生み出すバイオミメティクス(生物模倣)を活用したナノテクノロジー(超微細技術)素材の開発と販売を企画。天然材料を応用して持続可能な社会づくりに貢献する。自宅で飼うヒョウモントカゲモドキの表皮が持つ撥水性や高耐久性から着想を得た。バッグやアウトドア用品などの開発を目指す。「自然界の構造を応用する新しいアイデアとして楽しい商品を届けたい」と意気込む。

ビジネスプラン部門
高校生以下団体の部

TakaChalink
~高チャリ運用最適化×広告収益化~

竹内基礎SSH(群馬県立高崎高等学校2年)
竹内桜介さん 山本佑斗さん 久保晃市さん

高崎市が運営するシェアサイクル「高チャリ」の不正利用を防止する「TakaChalink」を開発した。エリア外に出ると音声で通知され、利用者の位置や動きが分かる管理アプリを搭載した。走る場所や時間に応じた情報を通知し、広告にも活用できる。3人は、放置自転車に課題を感じてチームを結成。竹内さんは体調不良で参加がかなわなかったが、今後シェアサイクルの全国的な拡大を見据え、地域活性化に貢献していく。

印象の可視化!
ヘアースタイルチェッカー

館商工丸(群馬県立館林商工高等学校3年)
松本鈴楽さん 森由奈さん

似合う髪形や髪形の与える印象を可視化する「ヘアースタイルチェッカー」を考案した。髪形をカメラで読み取り「後ろだけ5センチ切って」などと人工知能(AI)で指示。画像は細かく調整でき、似合う髪形に近づけられる。印象の良さを美容師に採点してもらい、データベース化。偏差値に数値化し評価が分かる機能も作った。「髪形の悩みを解決し、笑顔に」。全国の美容院での活用をはじめ、就活や教育機関への展開も視野に入れる。

ビジネスプラン部門
大学・短大・専門学校・一般の部

推しに花を贈ることが社会貢献に
繋がるプラットフォーム

(株)花助 代表取締役
小林新一さん

「推し」に花を贈る際の「フラワーロス」を社会貢献と組み合わせ削減するプラットフォームを発表した。利用者の注文は細かく、種類や本数、色合いなど全てに応えようとすると、生花店の在庫が増え経営を圧迫、廃棄リスクも高まる。
そこで、「指定しない」「商品金額の一部を寄付し名札を付ける」の二つを解決策として提案した。
「花を贈る熱い思いが社会貢献につながり、推しとの絆も強まる仕組みを作りたい」と語った。

未来を対話で導く、
次世代の需要予測

(株)羽石産業知能研究所 代表取締役
羽石有請さん

日本の食品ロスは年間464万トンに達し、そのうち事業系が50%を占める。精度の低い需要予測に基づいた過剰生産、過剰在庫が原因の一つとされる。解決するため、自然言語による対話で操作できるシステムを開発した。外部データを活用して高精度な需要予測が可能とした。予測結果は表やグラフでも表示できる。「食品業界に限らず幅広い業界に向けて導入を促し、誰でも正確に予測できる時代を実現したい」と意気込む。

農業の新消費体験を生む
VTuber活用流通モデル

PeakyHikers(ピーキーハイカーズ)代表
高橋奨吾さん

実在の人物のように動画などを配信する「Vチューバー」が農業の魅力を発信し、農作物の販促や農家のイメージ向上に役立てるアイデアを考案した。自身のVチューバー活動でコメの栽培に取り組み、農作業の様子を幅広く紹介。今年収穫した6・3トンは1週間で完売し、手応えを得た。「どんな思いで作っているかは物語になって届く」と力を込め、全国のVチューバーと農家が連携して販売網を広げる構想も語った。

ベンチャー部門

蒟蒻が世界を救う:アルツハイマー型
認知症の予防改善プロジェクト

(株)グッドアイ会長 取締役会長
板橋英之さん

アルツハイマー型認知症の原因物質とされる「アミロイドβ」について、その減少効果がみられる「スフィンゴ脂質」をコンニャクの副産物から抽出し、サプリメントとして摂取して予防や改善につなげるプロジェクトを発表した。農家や販売業者らと連携して消費者に直接販売する仕組みを構築し、売り上げの一部を農家に還元して原料の安定供給も図る。「人間の尊厳を奪うこの病気を必ず世の中からなくす」と力を込めた。

街を走る車両が社会インフラへ。
群馬を走る車で未来を創発する

(株)Essen(エッセン) 事業本部長
本間夏貴さん

「街を走る車をセンサーに変える」。一般車両に赤外線カメラを搭載し、道路表面の温度変化を捉えて水道管の漏水箇所を検知する仕組みを考案した。道路陥没のような突発的な事故の未然防止につなげる。別の事業で築いた全国3万台以上の車両ネットワークを活用すれば、調査費用を従来の5万分の1に抑えられると試算。太田市で実証実験も始まった。「2028年度に上場してグローバル展開を目指す」と先を見据える。

菌体技術と臨床データで
「病気になっても
回復できる社会」を創る

ORKA(オルカ)ホールディングス(株) 代表取締役
神谷卓宏さん

病気の悪化防止や身体機能の回復・維持を図る「三次予防」の市場が拡大傾向にあることに着目。基礎代謝の上昇効果が期待できる菌体「OR|D乳酸菌」を活用した医薬品、化粧品などを全国のクリニックを通じて提供する事業を始めた。医療機関用の歯磨き粉を歯科医院へ提供するなど実績も上げている。すでに20種類の疾患で改善効果がみられるといい、「2年間で100種類の疾患の改善につなげたい」と意気込んだ。