大賞
ビジネスプラン部門 大学生・専門学校生の部
群馬に海を、あなたにエビも。
〜新たな養殖スタイルで群馬から海産物をお届け!〜
- 東京大4年 加藤徳明 さん
海なし県の群馬でクルマエビの養殖に挑む。出身地の榛東村と前橋市で9月から、高校の同級生で友人の東崎大和さん(25)とクルマエビ計千匹の育成を始めた。受賞を受けて、「とにかくうれしい。僕1人では賞は取れなかった。支えてくれた人たちに感謝したい。(事業を展開していく)決意が固まった」と熱く語る。
海産物が好きで、本県でも新鮮で生きた状態のものを食べたいと、挑戦を決めた。養殖の方法を調べる中で、魚の養殖と水耕栽培を組み合わせた循環型農法「アクアポニックス」を知り、従来の淡水ではなく、海水でも応用できると考えた。
同農法は、養殖した魚の排せつ物を微生物が分解してできた栄養のある水で野菜などの植物を栽培し、浄化された水を水槽に戻すシステム。4カ月で成体になり、年間で3サイクルの養殖が可能で収益性が高いクルマエビに着目した。
「内陸養殖が世界に通用するような広がりを持っている事業だということが評価されたと思う。サーモンやヒラメ、チョウザメなど複数魚種の育成へ挑戦したい」。規模を拡大し、将来的には世界展開を見据える。