Finalist

ビジネスプラン部門
高校生以下の部

空気を読むAI「KI」

群馬県立前橋高等学校 2年
村田佳成琉さん 小野瑛太さん

表情から感情を察知して気分に合わせた音楽を再生する「空気を読むAI(人工知能)」を考案し、「KI」と名づけた。
高齢化や未婚率の上昇に伴い、単身者が増加している。孤独による心身の健康問題が社会課題となる中、能動的に話し相手になり、体調不良時の対応もできる、人に寄り添うAIを目指している。
2人は科学物理部の同級生。「実用化に向け、技術面を改善していきたい」と先を見据えた。

make U pick

群馬県立前橋東高等学校 2年
中島瑠香さん 村上花音さん

高校では禁止されているメークが、社会人になるとマナーとなる。でも実際、どのような化粧が自分に合うのか。高校生や大学生をターゲットに、悩みを解消する事業を考案した。
メークをアドバイスする美容部員らと利用者を結ぶアプリの開発と、商業施設でのイベントを提案。メークを通じて「なりたい自分」になる手助けをする計画だ。2人は「化粧品選びも難しい。メークで悩む人に革命を起こす」と意気込んだ。

ビジネスプラン部門
大学生・専門学校生の部

くりくり

高崎商科大学 3年 菅野航平さん

新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、不要になったアクリル板に着目。若者を中心に人気を集めるアクリルスタンドに加工して販売する事業を発表した。
アクリル板の廃棄が増加していると指摘。企業などから回収することで原材料を確保でき、環境問題の解決にも寄与できると訴えた。「コロナで日常にあふれていたアクリル板が、別の形になって活躍するチャンス。特別感のある商品を届けたい」と力を込めた。

ビジネスプラン部門
一般の部

がん専門カウンセラーによる
オンラインカウンセリング

ナラティブハート 門倉紀子さん

国内で2人に1人ががんになる現代。患者第一主義を信条に、看護師を30年間務めている経験から、がん患者に寄り添ったケアの必要性を伝えた。自身の知見を生かし、①患者や家族に向けたオンラインカウンセリング②医療者や学生に患者の声を届けるセミナー講師③抗がん剤による不妊のサポート―に取り組む計画。「自分を責めたり引け目を感じたりしない社会を、群馬から世界へと広げたい」と語った。

共創で業界に新たな
価値創造を起こす

(株)いちもん 木下隆介さん

「かけがえのない日本の食を残したい」。飲食店のレシピを職人の腕と冷凍技術で再現し、思い出の味をいつでも提供できる共創を考案した。サービスと消費が同時に行われる飲食業は、経営が難しく後継者不足に直面すると指摘。いちもんの強みを生かし、逸品の味を損なわず冷凍食品にして提供する案を掲げた。各店舗の経営の手助けもできるとした。「技術の発展で食品への思いを継承したい」と語った。

ベンチャー部門
一般の部

弔いをアップデートし、
安心して旅立てる社会をつくる

(株)つばさ公益社 篠原憲文さん

誰もが安心して旅立てる社会を目指し、経済的な負担の少ない葬儀を提案した。参列人数や通夜と告別式の有無に応じて、さまざまな価格の葬儀プランを用意。スマートフォンを活用した店舗運営で固定費を抑え、他社に対する優位性も確立した。遠隔地向けには棺や骨つぼなどを含めた「DIY葬セット」を通信販売し、低予算の葬儀を可能にした。篠原さんは「まずは群馬に拠点を持ちたい」と目標を語った。

ことばのヤングケアラーをなくす

NPO法人 共に暮らす アジズ・アフメッドさん

日本語が話せない、読み書きができない家族のために学校を休んで行政の手続きに行ったり、病院に付き添ったりしていた幼少期の体験を基に、日常生活に必要な情報を多言語でまとめるアプリを考案した。
子どもたちの負担軽減、将来のキャリア形成の重要性を説いた上で、「ニッチな需要だが、外国にルーツを持つ子どもが『言葉のヤングケアラー』に陥っている現状を知ってもらえただけでも意義があった」と語った。

【推し】に喜ばれる、
最適化したシンプルな花贈り

(株)花助 小林志保さん

好きな人や物を応援する「推し活」に特化した花を贈るサービスを考案した。イベントやライブなど、状況に応じた最適な花を提案する仕組み。花助が持つ販売データやレビューデータを集約し、データベースを構築。どんな花が「推し」に喜ばれるのかを分析し、多数の候補の中から三つにまで絞って提案する。
「まずは『推し活』に特化した花屋のネットワークを構築していきたい」と力を込めた。