GIA

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受賞者紹介

起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2024」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)は12月14日、
ファイナルステージに13組が出場して社会課題の解決や暮らしの変革につながるような視点を持った事業プランを発表した。
最高賞の大賞は、ベンチャー部門で「『映画づくり=まちづくり』群馬発の世界で戦える俳優と映画づくりプロジェクト」を発表した、
スタジオ6.11代表社員の飯塚花笑さんが輝いた。ビジネスプラン部門高校生以下の部で前橋商業高3年の江戸美月さん、
同部門大学生・専門学校生の部で慶応大3年の渡辺光祐さん、同部門一般の部でデジタルスイッチ社長の田中秀彰さん、
ベンチャー部門でMU社長の村田悠典さんが入賞した。
今後の成長が期待される奨励賞には共愛学園前橋国際大3年の春山奈緒さんが選ばれた。

大賞

ベンチャー部門

映画づくり=まちづくり
〜群馬発の世界で戦える俳優と映画づくり〜
  • スタジオ6.11代表社員
    映画監督・脚本家
    飯塚花笑 さん

前橋市を拠点に、世界を視野に入れた映画の製作や、俳優のレッスンに取り組む。プレゼンでは撮影地に大きな経済効果をもたらす映画のロケを本県に誘致するため、撮影チームに対して情報をワンストップで提供する事業を紹介した。大賞に選ばれ、「『群馬で映画なんて』と言われることもあった。映画が実際に地域を活性化させていることが認められた」と喜ぶ。映画の撮影ではスタッフの食事代や宿泊代など、多額の費用がロケ地に還元される。ただ撮影チームが地域の実情に疎く、撮影場所や飲食店、宿泊施設などの情報が不足している場合も多いという。そうした情報を地域と密着した立場から一元的に提供することで、本県での撮影をサポートしている。支援体制の充実によって本県での撮影機会が増えることで、地域経済が潤うだけでなく、レッスン生の出演機会が確保でき、人材育成にもつながっていくと見通す。非日常をつくる映画への実感を持ってもらおうと、この日は映画「ロッキー」の主人公に扮(ふん)し、顔に傷などの特殊メークを施して臨んだ。「群馬県を映画の聖地へ」。力強く述べ、高らかに拳を突き上げた。

入賞

ビジネスプラン部門 高校生以下の部

旅行者とガイド結ぶ
  • 前橋商業高3年 江戸美月 さん

コロナ禍が一段落し、国内ではインバウンド(訪日客)需要の取り込みが活発化する中、「トラベル」と「マッチング」を掛け合わせた多言語対応プラットフォーム「トラッチング」を考案した。家族で国内旅行した際、現地の人に親切にしてもらった経験から「外国人にも同じことができたら」と考えたのがきっかけだ。旅行会社では提供できないニッチなローカル体験を望むインバウンドに照準を合わせた。自治体がトップページを作成し、事業者やガイドと呼ばれる地域住民が登録。旅行者はプロフィルから申請すればマッチング成立となる仕組みだ。高校卒業後は大学に進学する。「大学でも今回のプランを磨き上げて、起業したい」と目標を掲げる。

入賞

ビジネスプラン部門 大学生・専門学校生の部

職業限定でポイント
  • 慶応大3年 渡辺光祐 さん

保育や看護、介護の人手不足が深刻化し、その数は介護業界だけでも54万人といわれる。離職を食い止め、目指す人を増やすために、職業限定型のポイントカードで支援する仕組みを考案した。「2年前は受賞できなかったので、結果につながってうれしい」と笑顔を見せた。人材の定着を狙う自治体や企業が関わり、通常のポイントカードよりも高い還元率を設定。地元での消費が増え、地域活性化にもつながるメリットがある。「国も賃上げに取り組んでいるが、現状の政策を変えるのは限界がある。お金の使い道で優遇できればと思った」とし、「興味のある企業があれば、ぜひお話ししたい」と事業化への意欲を示した。

入賞

ビジネスプラン部門 一般の部

DXの効率化と育成
  • デジタルスイッチ社長 田中秀彰 さん

「システム導入で後悔する会社をゼロに」。企業に実践型デジタルトランスフォーメーション(DX)研修を提供し、業務効率化とIT人材の育成を同時に支援するプランを提案した。中小企業の多くでDXの成果が出ていないとして、社内にIT人材がいないことや、推進ノウハウがないことなどを要因に指摘する。そんな企業が知識の取得ではなく「自走」できるサービスとして打ち出す。ワークショップなどを通じて企業の経営像や課題、業務改善に向けたアクションを明確化。必要に応じてペーパーレス化や各種デジタル化の導入などを薦める。「デジタルの市場はますます成長が見込まれる。巨大な市場に対し、群馬県から挑戦していきたい」

入賞

ベンチャー部門

論文要約し動画配信
  • MU社長 村田悠典 さん

生成人工知能(AI)を駆使して医学論文の要約動画を作成し、配信するプラットフォームを開発した。20~30代の若手医師をメインターゲットに、医療の学習が効率的にできるようサポートする。論文は年間約168万本発行されるが、実際に医師が読めるのは年平均36本ほどという。AIが論文を読み込み2~3分の動画にまとめることで、限られた時間でも多くの知見に触れられるようにする。製薬企業の営業として10年以上勤務する中で、最新の医薬品の情報が医療従事者に十分に届いていない現状を目の当たりにしてきた。「適切な医療情報を全ての人に届けるために群馬から発信していきたい」と意気込む。

奨励賞

ビジネスプラン部門 大学生・専門学校生の部

子ども感情色で表示
  • 共愛学園前橋国際大3年 春山奈緒 さん

少子化の今、不登校の児童生徒は増加している。悩みがあっても、自分の気持ちをうまく言葉で表せない子どもは多いと感じたことから、感情を色で可視化し、教師が児童生徒の精神状態に合った指導をできるように手助けするインソール(靴の中敷き)とアプリを考案した。アプリでは感情を分析する人工知能(AI)を駆使し、中敷きに搭載したセンサーを通して読み取った湿度や脈拍から感情を色で表示。不安や緊張状態が一目で分かるようにする。子どもの生活に支障が出ないように中敷きを採用した。現在はチームでシステム開発を進め、センサーの利用は企業に働きかけている。「全ての教育現場で当たり前に使えるようにしたい」と展望する。

News

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About GIA

「Gunma Innovation Award (GIA=群馬イノベーションアワード)」は、
新しい時代を生み出す起業家やそのマインドをたずさえた若い人材を、
ここ群馬の地から発掘するプロジェクト。 今年、12年目を迎えます。
社会課題を解決する。人々の暮らしを変える。
昨日までの常識で生きていては、新しいアイデアは生まれません。
私たちが探しているもの。それは、この世界を変えようとたくらむ、燃える志。
踏みださないと、未来はこのまま。動いた人から、未来は変わる。
あなたの挑戦を、お待ちしています。


キャッチフレーズ

天才はいらない。応募資格、挑戦者であること。

不満を単に不満と捉えるのではなく、日常に目を凝らし、いくつもの不満から社会課題解決につなげていく柔軟な発想。それこそが私たちが求める才能であるという思いを、このキャッチフレーズに込めました。

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Outline of Application

募集部門

ビジネスプラン部門

独自の新しいビジネスプランを募集

  • 高校生以下の部
  • 大学生・専門学校生の部
  • 一般の部
ベンチャー部門

独自の新しいビジネスモデルを開発し、
発展させている事業実例を募集

※応募はビジネスプラン部門高校生以下の部は1案件2人以内、そのほかの部門(部)はすべて1案件1人とします。

応募受付期間

2024716日(火)〜 916日(月)

応募方法

エントリー受付終了しました。
多数のご応募ありがとうございました。

応募フォーム入力内容

ビジネスプラン部門

  1. 事業プランのタイトルを記載してください(目安:30字以内)
  2. 事業プランの概要を記載してください(目安:50字以内)
  3. 事業プランの具体的な内容を記載してください(目安:400字以内)
  4. 事業プランを思いついたきっかけや理由を記載してください(目安:200字以内)
  5. 事業を進めるためには、当面どのくらいの資金が必要ですか。また、その資金はどうやって調達しようと考えていますか。そのほか事業を進めるための課題は?(目安:400字以内)
  6. 応募者の主なプロフィール・実績(目安:300字以内)

ベンチャー部門

  1. 事業のタイトルを記載してください(目安:30字以内)
  2. 事業の概要を記載してください(目安:50字以内)
  3. 事業の具体的な内容を記載してください(目安:400字以内)
  4. 事業を思いついたきっかけや理由を記載してください(目安:200字以内)
  5. この事業を進めるために、当面どのくらいの資金が必要でしたか。また、その資金はどうやって 調達しましたか。さらに事業を推進するための課題は?(目安:400字以内)
  6. 応募者の主なプロフィール・実績(目安:300字以内)

応募資格

応募資格は、次のいずれかの条件に合致した事業者、個人となります。
群馬県出身者、または群馬県在住、在勤の方。
本社か主要拠点を群馬県内に有し事業を営む事業主、または個人。
群馬県内で創業ができる方。

応募費用

無料

応募に当たっての注意事項

  • 2次審査とファイナルステージは必ず本人が出席してください。
  • 2次審査進出者の応募内容と応募者の氏名や所属先は第三者に公開されます。応募に当たっては、応募者の責任において権利保護などの手続きをしてください。応募内容の権利にかかわる責任については、応募者が負うものとし、主催者もしくは共催者や実行委員会、および事務局は一切の責任を負いません。
  • 他者の知的財産権を侵害する疑いがある場合は、受賞を取り消すことがあります。
  • 応募案件の展示・公表などに関する権利は主催者が優先保持します。
  • 主催者の判断により参加を認めない場合があります。
  • 応募者の個人情報は本事業の目的以外には一切使いません。

About the Examination

主要スケジュール(予定)

日程事業概要
7/16(火)エントリー開始
エントリー開始
9/16(月)応募締切
応募締切
9月中旬1次審査
1次審査
フィナンシャルサポーターによる書類審査
10/26(土)2次審査、ファイナリスト決定
2次審査、ファイナリスト決定
審査委員によるプレゼン審査 ※協賛社はオブザーバー参加
11/9(土)ブラッシュアップ研修
ブラッシュアップ研修
ファイナリストのプレゼン研修 ※専門家による指導
12/14(土)ファイナルステージ
ファイナルステージ
審査委員によるプレゼン審査 ※協賛社はオブザーバー参加
2025年海外研修ツアー
海外研修ツアー

審査・表彰

1次書類審査を通過した事業プランや事業実例について、2次審査で審査委員(実行委員)、協賛社によるプレゼンテーションの審査をします。2次審査で各部門・部4組の合計15組をファイナリストとして選出する予定です。12月14日のファイナルステージでは公開プレゼンテーションをしていただき、審査委員会が大賞、入賞を決定します。

特典

大賞・入賞(各部門・部から1組)
GIA起業家と行く
海外研修ツアー(2025年)
  • 群馬イノベーション会議参加資格
  • 群馬イノベーションスクール参加資格

*群馬イノベーション会議とは、起業や新規ビジネスを推進するための情報交換、人脈拡大を目的にした会議です。起業家や歴代のGIAファイナリスト、協賛社のほか、GIAに関心のある多くの人たちが集まります。著名な講師を迎え、時宜を得たテーマでの講演会と交流会で構成します。
*群馬イノベーションスクール(GIS)は、田中仁財団が主宰している月1回のビジネススクールです。参加費は無料(テキストや懇親会費などは除く)です。

審査委員会

審査委員長国領二郎氏(慶応義塾大学総合政策学部教授)
審査委員 田中 仁 氏(GIA実行委員長、田中仁財団代表理事、ジンズホールディングス 代表取締役CEO)
荒井 正昭 氏(オープンハウスグループ 代表取締役社長)
土屋 裕雅 氏(カインズ 代表取締役会長)
深井 彰彦 氏(群馬銀行 代表取締役 頭取)
関口 雅弘 氏(上毛新聞社 代表取締役社長)

問い合わせ

群馬イノベーションアワード事務局(上毛新聞社営業局事業部)

〒371-8666 前橋市古市町1-50-21
電話 027-254-9955
問い合わせメール gia@gi-award.com