GIA

大賞

GIA2025
ファイナルステージの模様

PDFダウンロード

実行委員・協賛社一覧はこちら

受賞者紹介

13回目を迎えた起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2025」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)のファイナルステージが6日、前橋市の日本トーターグリーンドーム前橋で開かれた。高校生から社会人までのファイナリスト14組と敗者復活の1組が最終審査に臨み、社会課題解決につながる事業プランを発表。最高賞の大賞はビジネスプラン部門の大学・短大・専門学校・一般の部でスマートグラスを使った補聴器のトレーニングを提案した群馬大病院耳鼻咽喉科准教授の茂木雅臣さん(45)が輝いた。

大賞

ビジネスプラン部門大学・短大・専門学校・一般の部

XR×AI 補聴器リハビリで変える
"聴く"の常識
〜老人の証を人生を彩る必需品へ〜
  • 群馬大学医学部附属病院
    耳鼻咽喉科准教授
    茂木雅臣 さん
補聴器トレ ARで楽に

医師として難聴や中耳炎治療に携わる。自身も先天性難聴で補聴器を着用し、同じ悩みを持つ患者と向き合ってきた。聞こえの改善に効果の高い補聴器だが、普及率は15%ほど。慣れるまでに時間がかかり、使用を諦める患者も多い。「『こんなにうるさいものを使えるか』と言われ、傷ついた経験もした」。トレーニングを続けやすくしたいと考えたのが「スマートグラス」の活用だ。
拡張現実(AR)空間でアバターと会話し、聞き取り精度を評価。周囲の音量や話す人数を調整できる。病院に通わずに練習でき、人工知能(AI)との会話のため聞き間違いも恥ずかしくない。従来のイメージを刷新したいと、補聴器も眼鏡型を検討している。多くの人に思いを伝えられたことを喜び、「補聴器が眼鏡と同じ感覚で受け入れられる社会にしていきたい」。来年は臨床研究を開始予定で、事業化に向けて歩みを進める。

入賞

ビジネスプラン部門高校生以下個人の部

Re・Leaf
〜廃棄されるパイナップル葉を有効活用〜
人も環境も守る日焼け止めの提案
  • 群馬県立高崎高等学校2年 田嶋龍介 さん
自然派の日焼け止め

パイナップルの葉を使った自然派の日焼け止めの開発を企画、提案した。需要がなく廃棄される葉の成分を紫外線吸収剤に応用し、「人と環境が共存する社会の実現に貢献したい」としている。一般に販売されている日焼け止めに含まれる石油化学成分や製造工程は環境負荷が大きいことを知り、環境に優しい原料作りを目指した。暑さに強いパイナップルに着目し、葉から紫外線の吸収作用がある「クチン」を抽出する実験を行い、実際に効果も確認したという。高崎高では生徒会長を務め、研究開発との両立も図っている。
「商品化を目指すとともに、環境問題への意識も高めていきたい」と目標を語った。

入賞

ビジネスプラン部門高校生以下団体の部

LISTENAVI
~生成AIを活用した応援スキル向上システムの開発~
  • 君子es(群馬県立高崎高等学校2年) 竹渕遙希 さん
  • 森戸士雄 さん
AI活用し相談、応援

相談を受けた時、気持ちをうまく伝えられなかった経験から、応援したい人を応援するアプリ「LISTENAVI(リスナビ)」を開発した。ワークショップに参加し、相手の学びや挑戦を応援する「エンパワー」「思考整理」「情報提供」の三つの関わり方を学んだ。リスナビは生成人工知能(AI)を活用し、会話中の三つの関わり方の回数を可視化するほか、AIが会話を要約することで、相談内容を見失わないようにサポートする。森戸さんは体調不良で参加がかなわなかったが、竹渕さんは「ライバルの存在が刺激になった。応援文化を広め、笑顔あふれる世界をつくるために活用したい」と喜びをかみしめた。

入賞

ビジネスプラン部門大学・短大・専門学校・一般の部

BtoC企業向け外国人材の音声対話型
OJT支援システム開発
  • Augmented Communications
    (オーグメンテッドコミュニケーションズ(株))CEO
    五十嵐俊治 さん
人材育成に音声対話

外国人材が活躍する場面が増える中、外国人スタッフの接客品質の向上が求められている。ただ、実現には多くの時間とコストがかかるのが現状で、解決に向け開発したのが音声対話型OJT支援ソフトウエアシステム「ナレッジボイス」だ。経営トップの知見を対話などを通して収集、分類、発話生成まで行う音声対話技術を応用。育成したい人材に合わせた修正や、企業ごとに最適な支援が可能。飲食や介護分野で導入する企業が増えている。 さらなる進化を目指して、米マサチューセッツ工科大と共同研究を進めるほか、世界最大級の展示会へも出展する。「受賞は支えてくれた仲間のおかげ。今後も群馬から世界へ挑戦を続けたい」と力を込める。

入賞

ベンチャー部門

豚ぷんを、ぐんまの”リン鉱山”に
  • (株)PHOSLOOP(フォスループ)代表取締役 青柳拓也 さん
豚ぷん堆肥を資源に

農作物の肥料や飼料に欠かせないリンを抽出できる豚ぷん堆肥に着目し、新たな資源の循環を考案した。「養豚や農業が盛んな群馬だからこそ、全国に先駆けた循環モデルを作りたい」と力を込める。リンは世界の一部地域に偏在する地下資源で、日本は全てを輸入に頼っている。国際情勢不安で肥料が高騰すれば、農業への打撃になりかねない。養豚農家が処理に困っていた豚ぷん堆肥を引き取っって、炭に加工したり、リンを抽出したりして資源の安定供給につなげる。養豚業の近藤スワインポーク(前橋市)の協力を得て研究を進める。本県には「リン鉱山がある」とし、「農家の方々と一緒に仕組みを作りたい」と意気込む。

奨励賞

ビジネスプラン部門高校生以下個人の部

小さなキッチンカーから始まる、
食の新常識
  • 群馬県立伊勢崎高等学校2年
  • RAHMAN SAMEEHA さん
  • (ラハマン・サミハ)
「ハラル」キッチンカー

イスラム教の戒律「ハラル」にのっとった食材で作った「ハラル食」を提供するキッチンカーの出店を提案した。本県で生活するイスラム教徒の需要に応えたいとする。学校行事の打ち上げで利用する飲食店として友人たちからハラル食を提供する店を提案されるも、合わせてもらうことに申し訳なさを感じて参加を断り続けてきたという。自分と同じような悩みを抱えている高校生、大学生らを支援し、「『優しさの擦れ違い』をなくしていきたい」と強調する。多彩なメニューを取り扱い、高校や大学への出店を目指す。将来は「国内初のハラル食のファストフードチェーンを作りたい」と目標を掲げる。

News

一覧を見る

About GIA

「Gunma Innovation Award (GIA=群馬イノベーションアワード)」は、
新しい時代を生み出す起業家やそのマインドをたずさえた若い人材を、
ここ群馬の地から発掘するプロジェクト。 今年、13年目を迎えます。
社会課題を解決する。人々の暮らしを変える。
昨日までの常識で生きていては、新しいアイデアは生まれません。
私たちが探しているもの。それは、この世界を変えようとたくらむ、燃える志。
踏みださないと、未来はこのまま。動いた人から、未来は変わる。
あなたの挑戦を、お待ちしています。


キャッチフレーズ

天才はいらない。応募資格、挑戦者であること。

不満を単に不満と捉えるのではなく、日常に目を凝らし、いくつもの不満から社会課題解決につなげていく柔軟な発想。それこそが私たちが求める才能であるという思いを、このキャッチフレーズに込めました。

過去のアーカイブはこちら

Outline of Application

募集部門

ビジネスプラン部門

独自の新しいビジネスプランを募集

  • 高校生以下個人の部
  • 高校生以下団体の部
  • 大学・短大・専門学校・一般の部
ベンチャー部門

スタートアップ、ベンチャー、
社内でのイノベーティブな取り組みなど、
独自で新しいビジネスモデルを開発し、
実装している事業実例を募集。

※エントリー人数は各部門1件1人。ただし、高校生以下団体の部は1件の上限人数はございません。

応募受付期間

2025715日(火)〜 930日(火)

応募方法

エントリー受付終了しました。
多数のご応募ありがとうございました。

応募フォーム入力内容

ビジネスプラン部門

  1. 事業プランのタイトルを記載してください(目安:30字以内)
  2. 事業プランの概要を記載してください(目安:50字以内)
  3. 事業プランの具体的な内容を記載してください(目安:400字以内)
  4. 事業プランを思いついたきっかけや理由を記載してください(目安:200字以内)
  5. 事業を進めるためには、当面どのくらいの資金が必要ですか。また、その資金はどうやって調達しようと考えていますか。そのほか事業を進めるための課題は?(目安:400字以内)
  6. 応募者の主なプロフィール・実績(目安:300字以内)

ベンチャー部門

  1. 事業のタイトルを記載してください(目安:30字以内)
  2. 事業の概要を記載してください(目安:50字以内)
  3. 事業の具体的な内容を記載してください(目安:400字以内)
  4. 事業を思いついたきっかけや理由を記載してください(目安:200字以内)
  5. この事業を進めるために、当面どのくらいの資金が必要でしたか。また、その資金はどうやって 調達しましたか。さらに事業を推進するための課題は?(目安:400字以内)
  6. 応募者の主なプロフィール・実績(目安:300字以内)

応募資格

応募資格は、次のいずれかの条件に合致した事業者、個人となります。
群馬県出身者、または群馬県在住、在勤の方。
本社か主要拠点を群馬県内に有し事業を営む事業主、または個人。
群馬県内で創業ができる方。

応募費用

無料

応募に当たっての注意事項

  • 2次審査とファイナルステージは必ず本人が出席してください。
  • 2次審査進出者の応募内容と応募者の氏名や所属先は第三者に公開されます。応募に当たっては、応募者の責任において権利保護などの手続きをしてください。応募内容の権利にかかわる責任については、応募者が負うものとし、主催者もしくは共催者や実行委員会、および事務局は一切の責任を負いません。
  • 他者の知的財産権を侵害する疑いがある場合は、受賞を取り消すことがあります。
  • 応募案件の展示・公表などに関する権利は主催者が優先保持します。
  • 主催者の判断により参加を認めない場合があります。
  • 応募者の個人情報は本事業の目的以外には一切使いません。

About the Examination

主要スケジュール(予定)

日程事業概要
7/15(火)エントリー開始
エントリー開始
8月オープニング特集紙面掲載
オープニング特集紙面掲載
9-10月協賛社座談会
協賛社座談会
協賛社の取り組みや意見を数回に分けて紙面で紹介
9/30(火)エントリー締切
エントリー締切
10月上旬1次書類審査
1次書類審査
事務局による書類審査
10/25(土)2次プレゼン審査
2次プレゼン審査
審査委員によるプレゼン審査
11/8(土)ブラッシュアップ研修
ブラッシュアップ研修
ファイナリストを対象としたプレゼン研修
12/6(土)ファイナルステージ
ファイナルステージ
日本トーターグリーンドーム前橋にて
2026年海外研修(予定)
海外研修(予定)

大賞・入賞者特典 *奨励賞は除く

【ビジネスプラン部門(高校生以下個人の部、大学・短大・専門学校・一般の部】・【ベンチャー部門】各1人
GIA起業家と行く
海外研修ツアー(2026年)
【ビジネスプラン部門(高校生以下団体の部)】1組
賞金30万円の贈呈

協賛特典

画像

アドベンチャーレーサー 田中正人さん
講演会と体験型採用イベント参加

アドベンチャーレーサー 田中正人さんの講演会に参加できます。また、各協賛社社員様と学生(※)が一同に会してチームをつくり、田中正人さん監修のアドベンチャーレースを体験できます。(アドベンチャーレース体験は2026年春、県内で開催予定) ※アドベンチャーレースとは異なる体験型採用イベントも予定しています。
(※)学生は事務局が募集

■講師 / 田中正人さん

埼玉県出身。1993年第1回日本山岳耐久レースで優勝し、それがイベントプロデューサーの目に留まり、レイドゴロワーズ・ボルネオ大会に間寛平チームとして出場。日本人初完走を果たす。以降、8年間勤めた化学会社を辞め、プロアドベンチャーレーサーに転向。数々の海外レースで実績を作り、国内第一人者となる。現在も現役レーサーとして海外のレースに参戦し続ける。長年にわたって世界のアドベンチャーレースに貢献してきたことでARWSより表彰される。現在、海外レースに出場する一方で、国内イベントの企画、運営及び講習会や、若手育成、アウトドアスポーツの普及振興にも携わる。また、自身の経験を活かし「人間が学ぶものは全て自然の中にある」「チームワーク」をテーマに全国で講演を展開する。

審査委員会

審査委員長國領 二郎 氏(慶応義塾大学 名誉教授)
審査委員 田中 仁 氏(GIA2025実行委員長、田中仁財団代表理事、ジンズホールディングス 代表取締役CEO)
土屋 裕雅 氏(カインズ 代表取締役会長)
深井 彰彦 氏(群馬銀行 代表取締役 頭取)
福田 尚久 氏(日本通信 代表取締役社長兼CEO)
白井 淳 氏(オープンハウスグループ コミュニケーションデザイン 本部長)
関口 雅弘 氏(上毛新聞社 代表取締役社長)

問い合わせ

群馬イノベーションアワード事務局(上毛新聞社営業局事業部)

〒371-8666 前橋市古市町1-50-21
電話 027-254-9955
問い合わせメール gia@gi-award.com