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GIA挑戦、魅力語る 高女高と大間々高 並里さんオンライン講演

202407/12

 ビジネスのアイデアを競う「群馬イノベーションアワード(GIA)」で、2021年に大賞に輝いた伊勢崎商業高出身の並里璃王さん(慶応大2年)が11日、高崎市の高崎女子高、みどり市の大間々高に向けてオンライン講演した。両校の生徒がアイデアを生かす手段を学んだ。

 高崎女子高では1、2年生10人が参加。並里さんはGIAに挑戦したきっかけや苦労、楽しかった記憶などを紹介した。経営者や専門知識を持つ人のアドバイスを得られるといった利点、魅力を強調し、自分の知識の中で問題意識を持ちながらビジネスプランを考えてみることの重要性を説いた。
 質疑応答の時間も設けられた。生徒や教員らは、研究に要した時間や「ビジネスの発想をどこから得るか」といった質問を投げかけた。並里さんは、自分が面白いと思った分野に取り組むのが良いとし、「仲間をつくって楽しみながら、社会が持つ課題の解決に向けて頑張って」とエールを送った。
 高崎女子高は、自ら考え、判断し、行動できる生徒を育成する県教委のSAH(スチューデント・エージェンシー・ハイスクール)に指定されている。丸橋覚校長は「生徒が自分のアイデアを生かすチャンスを知るきっかけになる」と話した。
(高橋和真)

24.07.12 上毛新聞掲載はこちら

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「ビジネスで課題解決を」 村山教授が尾瀬高で授業 沼田

202405/29

 ビジネスへの理解を深めてもらおうと、尾瀬高(田崎潤校長)は28日、共愛学園前橋国際大の村山賢哉教授を沼田市の同校に講師として招き、特別授業を行った。普通科の2、3年生と自然環境科の2年生計57人が新規事業を考える時のポイントを学んだ。
 村山教授はリサイクルショップやコンビニエンスストアを例に、ビジネスの仕組みを解説。「収益を上げながら社会課題を解決し続けるのがビジネス。まずは自分が取り組みたい課題を見つけて」と呼びかけた=写真。
 普通科経営情報コース2年の星野柚月さんは「ビジネスは難しいというイメージが変わった。自分にもできることがあるんだと思えた」と感想を話した。
 同校の生徒は「総合的な探求の時間」で、地域課題を解決するためのビジネスプランを考案している。外部の専門機関と連携した学習活動も行っており、今回の特別授業は「群馬イノベーションアワード(GIA)」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)の事務局が協力した。
(田代江太郎)
◇  ◇  ◇ 
 GIA事務局は、経営の専門家による出前授業を希望する学校を受け付けています。問い合わせは同事務局(☎027・254・9955)へ。

24.05.29 上毛新聞掲載はこちら

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「ぶれずに考え共有」 丸亀製麺×ジンズCEO対談 前橋でGIAキックオフ

202405/15

 起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2024」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)のキックオフイベント「群馬イノベーション会議」が13日、前橋市の日本トーターグリーンドーム前橋サブイベントエリアで開かれた。うどんチェーンの「丸亀製麺」を展開するトリドールホールディングス社長兼CEOの粟田(あわた)貴也さんが体験価値を重視する経営戦略を紹介。GIA実行委員長の田中仁さん(ジンズホールディングスCEO)と成長を支える人材についても語り合った。
 粟田さんは焼き鳥店を創業し、当時普及していなかった深夜営業や女性、ファミリー層の取り込みを図って事業を広げた経緯を説明。事業自体の強みに不安を感じていたとき、讃岐うどんの製麺所に並ぶ長蛇の列を見て、客の目の前で調理して「体験価値」を売る戦略にシフトした。大型商業施設への出店を急加速させて、オンリーワンの市場を築いた経営戦略を紹介した。
 トークセッションでは、田中さんが事業を成長に導いた組織づくりについて尋ねた。粟田さんは「仕事を信頼して任せることで社員の実力が開花し、組織も大きくなった。経営者はぶれない考えを仲間に共有することが大切」と語った。田中さんも「人の潜在能力には可能性がある。生産性を変えられれば会社も成長する」と同調した。
 経営者ら約300人が参加し質疑応答も行われた。
 GIA2024のエントリー受け付けは7月16日~9月16日。1次、2次審査を経て、12月14日に前橋市の日本トーターグリーンドーム前橋でファイナルステージを開く。
(茂木勇樹)

24.05.14 上毛新聞掲載はこちら

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GIA、フィンランド訪問 加藤さん 海産養殖語る

202404/27

 【オウル=大楽和範】「群馬イノベーションアワード(GIA)」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)エストニア・フィンランド研修の参加者一行は26日、フィンランド中部のオウル市で、同市の産業支援機関「BUSINESSOULU(ビジネスオウル)」と、職業専門学校「OSAO(オサオ)」を視察した。
 ビジネスオウルは、スタートアップ(新興企業)やビジネス展開、企業誘致などを支援する。同市はノキアをはじめ、多くの通信関連企業が集まる企業城下町だったが、2012年に同社の経営危機「ノキアショック」で多くの失業者が出たという。
 この危機からの脱却に一役買ったのがビジネスオウルで、シニアアドバイザーの内田貴子さんは「かつての特定分野のみの成長から、ICT(情報通信技術)のほか、ヘルスケアなどさまざまな分野へ応用できるようになり、オウルの価値がさらに高まった」と強調した。
 参加者のピッチ(プレゼンテーション)も行い、GIA2023で最高賞の大賞に輝いた加藤徳明(25)さんが「本県での海産物の新たな養殖方法」を説明した。
 オサオは、16歳から65歳までが学ぶ。食品製造クラスの製造現場やアントレプレナー(企業家精神)クラスの授業などを見学した。
 研修は5日間の日程で実施。一行は28日に帰国する。

24.04.27 上毛新聞掲載はこちら

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エストニアなど視察 デジタル先進国取り組み現地で GIA

202404/24

 【タリン=大楽和範】起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2023」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)の受賞者や関係者らによるエストニア・フィンランド研修が23日、現地で本格的に始まった。
(関連記事 20面)
 エストニアの首都タリンではこの日、参加者13人がデジタル先進国として知られる同国の行政サービスの電子化への取り組みの他、IT関連のスタートアップ(新興企業)、スマートシティーの仕組みなどを学んだ。講師らと活発に意見交換し、理解を深めた。
 海外研修は2014年に米国・シリコンバレーで始まり、今回で8回目。欧州での実施は昨年のドイツ・ベルリンに続き2回目。

24.04.24 上毛新聞掲載はこちら

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デジタル化の現状学ぶ GIA、エストニア訪問

202404/24

 【タリン=大楽和範】群馬イノベーションアワード(GIA)のエストニア・フィンランド研修で、参加者13人が23日、エストニアの首都タリンにある貿易振興、観光などを担当する政府系機関「エンタープライズエストニア」と、エストニアアントレプレナーシップ応用科学大(EUAS)を訪問した。
 エンタープライズエストニアが運営するEブリーフィングセンターで開かれた講義では、アジア市場担当の吉戸翼プロジェクトマネジャーが、デジタル先進国としての同国の取り組みを説明。保育園の申請の場合、日本では複数の書類に名前や住所、生年月日などを書くケースが多いが、エストニアではインターネットで簡単にできることを紹介した上で「国民が新しい物に寛容だった。現在、オンラインで手続きできないのは離婚だけだ」とデジタル化に大きくかじを切った背景を強調した。
 同国が、ルクセンブルクで国民のデータベースを保管する「データ大使館」政策にも言及。「ロシアによるウクライナ侵攻で、危機管理としてのデータ大使館の重要性が高まっている」と指摘した。
 EUASでは、大学関係者が建学の精神やスマートシティーへの取り組みについて講義した。参加者は質問を投げかけ、理解を深めた。研修は27日まで実施し、一行は28日に帰国する。

24.04.24 上毛新聞掲載はこちら