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GIA、フィンランド訪問 加藤さん 海産養殖語る

202404/27

 【オウル=大楽和範】「群馬イノベーションアワード(GIA)」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)エストニア・フィンランド研修の参加者一行は26日、フィンランド中部のオウル市で、同市の産業支援機関「BUSINESSOULU(ビジネスオウル)」と、職業専門学校「OSAO(オサオ)」を視察した。
 ビジネスオウルは、スタートアップ(新興企業)やビジネス展開、企業誘致などを支援する。同市はノキアをはじめ、多くの通信関連企業が集まる企業城下町だったが、2012年に同社の経営危機「ノキアショック」で多くの失業者が出たという。
 この危機からの脱却に一役買ったのがビジネスオウルで、シニアアドバイザーの内田貴子さんは「かつての特定分野のみの成長から、ICT(情報通信技術)のほか、ヘルスケアなどさまざまな分野へ応用できるようになり、オウルの価値がさらに高まった」と強調した。
 参加者のピッチ(プレゼンテーション)も行い、GIA2023で最高賞の大賞に輝いた加藤徳明(25)さんが「本県での海産物の新たな養殖方法」を説明した。
 オサオは、16歳から65歳までが学ぶ。食品製造クラスの製造現場やアントレプレナー(企業家精神)クラスの授業などを見学した。
 研修は5日間の日程で実施。一行は28日に帰国する。

24.04.27 上毛新聞掲載はこちら

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エストニアなど視察 デジタル先進国取り組み現地で GIA

202404/24

 【タリン=大楽和範】起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2023」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)の受賞者や関係者らによるエストニア・フィンランド研修が23日、現地で本格的に始まった。
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 エストニアの首都タリンではこの日、参加者13人がデジタル先進国として知られる同国の行政サービスの電子化への取り組みの他、IT関連のスタートアップ(新興企業)、スマートシティーの仕組みなどを学んだ。講師らと活発に意見交換し、理解を深めた。
 海外研修は2014年に米国・シリコンバレーで始まり、今回で8回目。欧州での実施は昨年のドイツ・ベルリンに続き2回目。

24.04.24 上毛新聞掲載はこちら

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デジタル化の現状学ぶ GIA、エストニア訪問

202404/24

 【タリン=大楽和範】群馬イノベーションアワード(GIA)のエストニア・フィンランド研修で、参加者13人が23日、エストニアの首都タリンにある貿易振興、観光などを担当する政府系機関「エンタープライズエストニア」と、エストニアアントレプレナーシップ応用科学大(EUAS)を訪問した。
 エンタープライズエストニアが運営するEブリーフィングセンターで開かれた講義では、アジア市場担当の吉戸翼プロジェクトマネジャーが、デジタル先進国としての同国の取り組みを説明。保育園の申請の場合、日本では複数の書類に名前や住所、生年月日などを書くケースが多いが、エストニアではインターネットで簡単にできることを紹介した上で「国民が新しい物に寛容だった。現在、オンラインで手続きできないのは離婚だけだ」とデジタル化に大きくかじを切った背景を強調した。
 同国が、ルクセンブルクで国民のデータベースを保管する「データ大使館」政策にも言及。「ロシアによるウクライナ侵攻で、危機管理としてのデータ大使館の重要性が高まっている」と指摘した。
 EUASでは、大学関係者が建学の精神やスマートシティーへの取り組みについて講義した。参加者は質問を投げかけ、理解を深めた。研修は27日まで実施し、一行は28日に帰国する。

24.04.24 上毛新聞掲載はこちら

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トリドールHD 粟田さんが講演

202404/20

来月13日 前橋でイノベーション会議

 今年で12年目を迎える起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2024」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)の関連イベント「群馬イノベーション会議」が5月13日午後4時から、前橋市の日本トーターグリーンドーム前橋サブイベントエリアで開かれる。
 前半はうどんチェーンの「丸亀製麺」を展開するトリドールホールディングス社長兼CEOの粟田貴也さんが「“もの”から“体験”へ 丸亀製麺WAY 創業ストーリー」と題して講演する。後半は粟田さんとGIA実行委員長の田中仁さん(ジンズホールディングスCEO)のトークセッションが行われる。
 一般参加も可能で、参加費は無料。希望者は今月30日までに専用フォーム=QRコード=から申し込む。定員300人で、応募多数の場合は抽選となる。問い合わせは上毛新聞社営業局事業部(☎027・254・9955、平日午前9時~午後5時)へ。

24.04.20 上毛新聞掲載はこちら

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熱意発信、起業後押し 前橋 GIA受賞4人トークセッション

202403/29

 スタートアップが自発的に生まれやすい土壌をつくろうと、県は28日、前橋市のけやきウォーク前橋で、起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)」受賞者4人のトークセッションを開いた。豊かな発想と行動力に基づいた各自の取り組みを紹介し、起業を目指す人の背を押した。

 GIA2023で高校生以下の部の部門賞を受賞した伊勢崎商業高3年のターイーバ・サディアさん(18)と同2年の星野士夢( しおん )さん(17)、大賞に輝いた東京大4年の加藤徳明さん(25)=榛東村出身、GIA2022大賞でエリー(東京都新宿区)社長の梶栗隆弘さん(37)=前橋市在住=が登壇。2022ファイナリストのフリーアナウンサー、奈良のりえさんが司会を務めた。
 4人はこれまでの経験や今後の展望、課題などを語り合い、意見交換した。
 サディアさんと星野さんは、しょうゆ醸造過程でできる「しょうゆ粕(かす)」が肌に良いことから、男性向け化粧品に活用するという受賞プランを解説。サディアさんは大学進学後に起業する考えで、「自信とやる気を持って取り組むと、自然と成長できる」とエールを送った。星野さんは「誰かをサポートする立場に回りたい」と、将来像を描いた。
 加藤さんは本県で、クルマエビ養殖と野菜栽培を組み合わせた農法に取り組んでいる。梶栗社長は機能性に優れた絹を生み、環境負荷も少ない同社の養蚕事業を説明した。
 イベントの様子は後日、県公式ユーチューブチャンネルで配信される。
(須永彪月)

24.03.29 上毛新聞掲載はこちら

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本県で海産物養殖提案 
加藤さん(東大)大賞 
15組が独創的プラン

202310/29

 11回目を迎えた起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2023」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)のファイナルステージが28日、前橋市の日本トーターグリーンドーム前橋で開かれた。最終審査に臨んだ15組が、社会課題の解決に向けた独創的な事業プランを発表。ビジネスプラン部門の大学生・専門学校生の部で出場し、本県で海産物の新たな養殖方法を提案した東京大4年の加藤徳明さん(24)=榛東村出身=が最高賞の大賞に輝いた。
 応募485組の中から2回の審査を通過した中学生から社会人までが、熱のこもった3分間のプレゼンテーションをした。協賛社に加え、今回初めて来場者の投票を実施。投票を参考に、慶応大の国領二郎教授らが審査した。関東経済産業局長賞にC&Fマーケティング(高崎市)の佐藤栄寿さん(50)が選ばれた。
 ビジネスプラン部門は、高校生以下の部で伊勢崎商業高3年のターイーバ・サディアさん(17)と同2年の星野士夢( しおん )さん(16)、大学生・専門学校生の部で共愛学園前橋国際大3年の出井樹利亜さん(21)、一般の部でTrait ̄鼓膜温ラボ(長野県)の坂本博明さん(51)、昨年までのスタートアップとイノベーションを統合したベンチャー部門はブラックマウンテンズ(高崎市)の岡田康弘さん(41)がそれぞれ入賞した。今後の成長が期待できる新設の奨励賞には、ぐんま国際アカデミー中等部3年の鈴木聡真さん(15)と同1年の鈴木杏さん(13)が選ばれた。
 式は東京農大二高吹奏楽部によるマーチング演奏で開幕。発表後とエンディングにもパフォーマンスを披露し、会場を魅了した。クリエーティブディレクターでGO代表の三浦崇宏氏が「発想と実装で現実を動かす―超クリエイティブ論」と題し特別講演した。
 実行委員長の田中仁・ジンズホールディングスCEOは式後の交流会で「起業の聖地として盛り上げていこう」とあいさつした。GIA協賛社や歴代入賞者らが35のブースを出展した「群馬イノベーションマーケット」も開かれた。
(文 林哲也、写真 広沢達也)

23.10.29 上毛新聞掲載はこちら