
GIA、フィンランド訪問 加藤さん 海産養殖語る
【オウル=大楽和範】「群馬イノベーションアワード(GIA)」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)エストニア・フィンランド研修の参加者一行は26日、フィンランド中部のオウル市で、同市の産業支援機関「BUSINESSOULU(ビジネスオウル)」と、職業専門学校「OSAO(オサオ)」を視察した。
ビジネスオウルは、スタートアップ(新興企業)やビジネス展開、企業誘致などを支援する。同市はノキアをはじめ、多くの通信関連企業が集まる企業城下町だったが、2012年に同社の経営危機「ノキアショック」で多くの失業者が出たという。
この危機からの脱却に一役買ったのがビジネスオウルで、シニアアドバイザーの内田貴子さんは「かつての特定分野のみの成長から、ICT(情報通信技術)のほか、ヘルスケアなどさまざまな分野へ応用できるようになり、オウルの価値がさらに高まった」と強調した。
参加者のピッチ(プレゼンテーション)も行い、GIA2023で最高賞の大賞に輝いた加藤徳明(25)さんが「本県での海産物の新たな養殖方法」を説明した。
オサオは、16歳から65歳までが学ぶ。食品製造クラスの製造現場やアントレプレナー(企業家精神)クラスの授業などを見学した。
研修は5日間の日程で実施。一行は28日に帰国する。