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群馬イノベーション会議で対談 ジンズHD会長CEO・田中さん 慶応大教授・安宅さん

202605/26

◎ファイナル、高崎で3月
 今年で14年目を迎える起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2026」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)のキックオフイベント「群馬イノベーション会議」が19日、前橋市の日本トーターグリーンドーム前橋で開かれた。慶応大環境情報学部教授の安宅和人さんが「風の谷という希望」と題して講演。GIA実行委員長の田中仁さん(ジンズホールディングス会長CEO)と地方都市の可能性についても語り合った。


 GIA2026のエントリー受け付けは7月14日~12月15日。1次、2次審査の通過者がファイナルステージに進む。ファイナルステージは例年12月に前橋市内で開催していたが、今回は2027年3月13日に高崎市の群馬音楽センターで開く。


 イベントで安宅さんは、人口が集中する大都市の代替として歴史があり自然豊かでありながら人口密度の低い地域「疎空間」を、知恵や技術で存続可能にする構想を掲げる。「自然の恵みや美しさに加え、都市に集中していた生産性や創造性も、技術によって疎空間で実現可能になる」と説明した。


 人工知能(AI)により場所の依存性は下がり、水や食、人間関係などの価値が高まると指摘。①絶景②絶生(健やかな暮らし)③絶快(心地良さ)―の3要素がそろう疎空間は、「変化を起こし続けることでいろんな人が吸い寄せられてくる。伸びしろに満ちている」と呼びかけた。


 トークセッションで田中さんが、今後見込まれるAIの進化や構想の具現化について質問すると、安宅さんは「教育や医療のサポート、インフラのメンテナンスも可能だと思う。5~10年で面白い空間ができ始めるのではないか」と展望した。


 田中さんが前橋市中心街で展開するまちづくりについて「緑が少ないので街中を公園のようにしたい。舗装でなく土だったら落ち葉も気にならない。全く新しい視点で地方都市を変えていけたら」と話すと、安宅さんは「徹底的に取り組んだ方がいい。前橋の街中を見下ろせる中腹からの眺めは絶景」と新たな魅力を伝えた。
 イベントには経営者ら約300人が参加した。
(林哲也)

掲載日
2026/05/21

26.05.21 上毛新聞掲載はこちら