
13組ファイナルへ 群馬イノベーションアワード2次審査 50組がアイデア競う
12回目を迎えた起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2024」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)の2次審査が26日、県庁32階の官民共創スペース「ネツゲン」で行われた。1次書類審査を通過した50組が独自のビジネスプランを発表し、12月14日のファイナルステージに進む13組が決まった。
エントリーした323組から選ばれた2次審査の出場者は、資料をスクリーンに映しながらファイナルステージと同様に3分間のプレゼンテーションに臨んだ。交通や医療、教育など幅広い分野にも関わる独創的なアイデアが次々と披露された。
通院したい人と病院をマッチングするサービスや投資型ファンドによる林業支援、海外展開を見据える企業と留学を希望する学生をつなげる仕組みなど、発表者は練り上げたプランについて熱意を込めて説明。県内の交通死亡事故の実例に触れ、ドライバーの心拍数などを計測して事故防止につなげるアプリの活用を提案する参加者もいた。
独自の新しいプランを考案する「ビジネスプラン部門」は高校生以下の部で4組、大学生・専門学校生の部で3人、一般の部で3人を選出。「ベンチャー部門」は3人が最終審査の切符をつかんだ。
審査員はジンズホールディングスの田中仁CEO、カインズの土屋裕雅会長、群馬銀行の堀江明彦常務取締役、オープンハウスグループの白井淳コミュニケーションデザイン本部長、上毛新聞社の関口雅弘社長が務めた。収益化の仕組みや運営方法、ターゲット層など、実現に向けた具体的な質問を投げかけた。
ファイナルステージは前橋市の日本トーターグリーンドーム前橋が会場で、公開審査で競う。本県を拠点に活躍するラッパー「NAIKA MC」さんのステージや若手企業家らのトークセッションも予定している。
(村山拓未)

掲載日
2024/10/27