
世界変える未来描き 新たなビジョン提案
◎オープニングアクト 新曲で登壇者鼓舞 ラッパー NAIKA MCさん
オープニングを飾ったのは、本県を拠点に活躍するラッパー、NAIKA MCさんのマイクパフォーマンス。新曲などを披露し、熱い言葉でファイナリストを鼓舞した。
数々の試練に立ち向かってきた自身をファイナリストに投影。「不完全燃焼なんて真っ平ごめん」「やり続けることに価値がある」など、熱のこもったリリック(詞)とユーモアのある舞台構成で会場を盛り上げ、最後は挑戦者へ「やれんのか?」とエールを送った。
◎ブレイクダンス シェイドさんら華麗なステップ
発表の合間に、国内外で活動する前橋市出身のブレイクダンサー、SHADE(シェイド)さんと国内ダンスプロリーグやプロチームで活躍するMako(マコ)さんによるダンスパフォーマンスが披露された。
県内の男子中学生2人によるデモンストレーションでは、若さあふれるダンスバトルと技の紹介が行われた。
続けて、SHADEさんとMakoさんは華麗なステップや回転技を繰り広げた。SHADEさんは体の柔軟性を生かし、独創的なダンスを披露。数々の「パワームーブ(大技)」で会場を魅了した。
【総評】
審査委員長 国領 二郎(慶応大教授)
◎ニーズ見極め高いレベル
323件の応募があったが、特徴として何よりレベルが高かった。社会のニーズを見極めながら、どう具体的に解決していくのか、そこにビジネスをどう作っていくのかという発表が多かった。
さらに今回、世界に挑もうとするプランがいくつもあった。審査も白熱し、最後は意見が割れるほどだった。
大賞に輝いたスタジオ6.11の飯塚花笑さんのプランは、これまで積み上げてきた実績と未来への挑戦の両方を感じさせるとともに、映画を通じた地域活性化に取り組む点が審査委員の支持を得た。
GIAは今や全国に注目されるプログラムとなった。群馬を、そして世界を変えていく、一緒に頑張っていける、そんな未来を描けたらと願っている。
【イノベーションマーケット】歴代ファイナリストや協賛社、県内拠点の団体 43ブース設け独自商品PR
【審査委員ひと言】
◇ジンズホールディングス
田中仁CEO
やりたいことを追求し、地域に役立つ発表が増え質が上がっている。
◇オープンハウスグループ
白井淳コミュニケーションデザイン本部長
年齢関係なくビジネス提案して世の中を変えられると思った。
◇カインズ
土屋裕雅会長
社会的意義とビジネス化の視点を両立させる発表に感銘を受けた。
◇群馬銀行
深井彰彦頭取
どれも着眼点が面白く実現性があり、何より熱意に満ちていた。
◇上毛新聞社
関口雅弘社長
地域のより良い姿に向け、描くビジョンを語ってもらえた。
歴代GIAファイナリストや協賛社、県内を拠点に活動する団体が出展する群馬イノベーションマーケットは43社・団体が会場内や入り口付近にブースを設け、独自の商品やサービスを紹介した。
野菜を使ったブーケやペットも食べられる菓子の販売、占いや似顔絵コーナーもあった。きょうだいでイスラム教徒少数民族ロヒンギャの支援に取り組む鈴木聡真さん(ぐんま国際アカデミー高等部1年)と杏さん(同中等部2年)は、企業と協力した活動などを紹介した。
他に、県内のコーヒー店3店が無料でコーヒーを振る舞った。
【交流会】「群馬から種 生み出そう」 実行委員長があいさつ
表彰式後に開かれた交流会では、出場者13組をはじめ、審査委員や企業関係者ら250人が出席した。主催者を代表し上毛新聞社の関口雅弘社長が乾杯の発声を行った。参加者は立食形式で飲食しながら、名刺交換や歓談し交流を深めた。
冒頭、実行委員長の田中仁・ジンズホールディングスCEOが「経済的成長を優先する時代感から、自己実現、社会貢献につなげる使命を感じた。群馬から種を生み出そう」とあいさつ。実行委員の群馬銀行の深井彰彦頭取は「プランが斬新で具体性があり訴求力があった。頼もしさを感じた」と語った。
掲載日
2024/12/15