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前橋 群馬イノベーション会議で対談 地域貢献、本業つながる

202505/17

フォーブス・谷本さん 
ジンズHD・田中さん

今年13年目を迎える起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2025」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)のキックオフイベント「群馬イノベーション会議」が16日、前橋市の日本トーターグリーンドーム前橋サブイベントエリアで開かれた。経済誌「フォーブスジャパン」執行役員Web編集長の谷本有香さんが「ルーツの未来~ローカルインパクトを支える起業家たち」と題して講演。GIA実行委員長の田中仁さん(ジンズホールディングスCEO)と地域貢献事業と本業のシナジー(相乗効果)についても語り合った。

谷本さんはモナコで毎年開かれる、最も影響力を与えた起業家を決める世界大会の受賞者や取材した経営者らの考えや取り組む姿勢を紹介。「社会貢献を合わせる」「多様性を生かす」といった、社会性を持たせた事業活動の重要性を強調した。夢を実現させるための「ほら吹き」によって「わくわくできるマーケットが生まれる」とし、成功者の共通項として「応援される人」を挙げた。
 トークセッションでは、田中さんが前橋市内で展開する地域活動が自社のブランディングにもつながっていることを実感を込めて語り、「お金の使い方の新たな選択肢を示したかった。起業家が地域や社会で活動をし始めている。群馬から起業家が育つことで活力が生まれる」と説明した。谷本さんは、人材を企業の資本として捉える人的資本経営に取り組む企業が社会活動をした際、離職率が下がったとし「CSR(企業の社会的責任)は余裕がある時にという考えが多いが、『自分たちは何のために働くのか』を考えるきっかけになり、誇りが持てる」と応じた。経営者ら約300人が参加し、質疑応答した。
 GIA2025のエントリー受け付けは7月15日~9月30日。1次、2次審査を経て、12月6日に前橋市の日本トーターグリーンドーム前橋でファイナルステージを開く。
(林哲也)

掲載日
2025/05/17

25.05.17 上毛新聞掲載はこちら