起業家を育む、支える。群馬が変わる。群馬イノベーションアワード2022
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ファイナリスト発表内容

ビジネスプラン部門  高校生の部

光を運ぶタクシー大作戦
~輝くまちづくり~

高崎健康福祉大高崎高3年 立野理沙さん

タクシー利用をサブスクリプション(定額制)化して高齢者の免許返納を後押しし、買い物や医療で困らないまちづくりにつなげるプランを提案。店や入浴施設と提携し、予約制で高齢者を送迎する。提携施設にもイメージアップなどの利点がある。「物理的な移動だけでなく、健康寿命の延伸や消費促進、SDGs達成につなげたい」と力を込めた。
トップバッターで発表。「緊張したけど、自分らしく話せて良かった」と振り返った。

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わてツーリズム 〜地域と繋がるサスティナブルな 旅行サブスクモデル〜

大間々高 3年今井綺星さん、1年 武井悠人さん

みどり市の四季折々の自然と情緒ある街並みを小旅行気分で楽しんでもらうサブスクリプション(定額制)サービスを考案した。人口減少に加え、コロナ禍で地域の観光業が厳しい状況であることから、サービスに地域創生の願いを込めた。
プランでは、わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車をはじめ、大間々町の周遊などを組み合わせた4コースを用意。2人は「協力してくれた高校や地域の皆さんに感謝したい」と笑顔で話した。

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BAPプログラム
〜Bathing Accident Prevention〜

前橋高1年 月井煌才さん、 狩野涼さん

高齢者の家庭内事故の約4割が入浴中の溺死であることから、入浴事故防止装置を考案した。
湯船に漬かると定期的にアラームが鳴り、「停止」と伝えると鳴りやむシステム。放置するとスピーカーで家庭内に異変を知らせるほか、アプリを活用すれば別々に暮らす家族にも通知される。
狩野さんは「入賞を目指していたので悔しい」、月井さんは「新たな課題で再チャレンジしたい」と再挑戦を誓った。

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ビジネスプラン部門  大学生・専門学校生の部

からだと環境にやさしい野菜クレンザー

中央農業大学校2年 伊藤美野さん

洗浄や消毒作用など、野菜の持つ界面活性剤成分を活用したクレンザーの商品化を提案。規格外の野菜が廃棄されることを知り、廃棄野菜や加工場で出る野菜くずの利用方法を考えた。母が野菜の皮をシンク掃除に使っているのを見てひらめいた。
実験では、特に枝豆のさやに高い洗浄効果があることを確認。生産者や加工業者から調達することで低コストで生産できると考える。「群馬発のエコブランドとして実現を目指したい」

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GREATOR
〜生徒とつながる、アイデアマッチングSNS〜

武蔵野大1年 清水涼太さん

中高生が考えたアイデアを企業や店舗、自治体の課題とマッチングして課題解決を目指すアプリ、GREATOR(グリエイター)の開発を提案した。
若い「Z世代」が気軽にアイデアを出せる場所を作り、自分たちの力で社会を変えていきたいと考えた。
アプリでは、企業などがアイデアを募集する一方、中高生が独自に考えたアイデアも検索できる。「機会をもらえてうれしい。全国展開を目指していきたい」と前を向いた。

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ビジネスプラン部門  一般の部

患者参加型放射線治療の提供を目指して

群馬大学医学部附属病院 武者篤さん

患者が放射線治療の副作用をイメージすることは難しく、発症すると生活の質や闘病意欲の低下などにつながる。そこで副作用を予測できるモデルを開発し、患者の不安を和らげる取り組みを発表した。
放射線が当たる強さなどから副作用の予測を可視化し、医療者と患者で共有することで、早めの対応やケアにつなげる。「副作用は『仕方ない』という治療の在り方を見直し、群馬発の予測モデルの普及を実現させたい」と意気込んだ。

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薬局事業×枠を超えたメディカルスタッフによる
健康サポート業

月夜野病院 帆代知央さん

薬剤師として働く経験を生かし、メディカルスタッフらと地域で健康や生活の悩みをじっくりと相談し、一緒に解決する「メディカルファンカフェ」の開業を提案した。
薬剤師のほか、看護師や栄養士などと連携することで問題解決の幅を広げる。会員制交流サイト(SNS)で誤ったダイエット情報などが出回っていることから、若者の相談にも科学的根拠に基づいて応じる。「人にしかできない温かいことを目指す」と話した。

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スタートアップ部門

森油で笑顔が循環する社会を

エムラボ 三枝孝裕さん

木材から、石油と同様に使える液体燃料「森油(しんゆ)」の抽出に成功した。国土の3分の2を森林が占めるが、木材が活用されないために山は荒れ、林業も衰退の一途をたどる日本。原料費を林業に支払うことで地域経済を活性化させ、原油輸入に依存するエネルギー問題を解決する技術になると訴えた。
主産業が林業である上野村の地域活性化事業に携わる。「村を“油田化”し、世界のエネルギー市場を変えていきたい」と意気込む。

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【求む!ベストパートナー!】
農家と消費者・飲食店をマッチング!

桐生市地域おこし協力隊 岩崎大輔さん

「農家のベストパートナーは地域の飲食店」とし、桐生市黒保根地区で両者をつなぐ活動を行う。納品や対面販売する中で得た客の声を農家にフィードバックすることを徹底した結果、収入やモチベーションの向上につながった。顧客増を見据え、農家と飲食店をつなぐマッチングアプリの開発も計画する。
客の反応を聞いた時の農家の満面の笑みが何よりの励みだ。「県内、国内へと活動を広げ、農家支援のために走り続けていきたい」

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イノベーション部門

森のようちえんの安定と発展

大都開発 沢生道さん

大自然の中で子どもを育む新たな幼児教育として広がりつつある「森のようちえん」のプランを紹介し、「これからの日本に必要な能力の非認知能力を高める」と強調した。ただ、持続可能な運営のためには安定した基盤をつくる必要があり、①人材不足②資金問題③認知の低さ―などの課題を解決することが急務だと訴えた。
「森のようちえんのことを知ってもらえた。今後の事業に向け、いいスタートを切れた」と前を向いた。

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働きたくても働けないお母さんを支える
中間的就労支援
シェア・リユースショップ

Mam’s Style 桜井弥生さん

大量に廃棄される衣類を再使用する事業で新たな雇用をつくり、働きたくてもフルタイムでは働けない人に「中間的就労支援」として柔軟な働き方を提案する取り組みを紹介。多様な働き方ができるため、社会から見落とされている労働力を確保しながら、環境負荷の軽減にもつなげられると意義を強調した。
「声を出せない人に代わって、私が訴えられてよかった。事業はどんどん広がっている。もっと仲間を増やしたい」と前を見据えた。

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