起業家を育む、支える。群馬が変わる。群馬イノベーションアワード2022
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ファイナリスト発表内容

ビジネスプラン部門  高校生の部

CASEからSDGs創生へ!
~自動低速電動キックボード開発~

渋川工業高3年 小林花笑さん、 相馬大輝さん

本県の高校生の自転車事故数が8年連続全国ワースト1位であることなどを受け、昨年度から電動キックボードの開発を進める。乾電池が動力源の自動車レースで、全国2位の実績を持つ自動車研究部のメンバーの知見も生かした。研究を重ね、走行可能距離や強度を向上。事故多発箇所で速度を抑制する機能も付けた。
「発表では力を出し切れた。飲食店と連携したサービスを展開するなど可能性を広げていきたい」と話す。

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Cool Our Earth
~根粒菌で農業に革新を!~

伊勢崎四ツ葉学園中等教育学校5年 蟻川宙生さん

関心あるテーマについて探求する授業で、農業や農地から大量に排出され、二酸化炭素(CO2)の約300倍強力な温室効果ガスを発生する亜酸化窒素に着目した。前橋工科大や東北大大学院と連携しながら、マメ科の植物から採取でき、亜酸化窒素を除去する根粒菌を使った空気清浄機を企画した。
「CO2の削減だけでは温暖化は防げない」と訴える。今後も新たな製品の開発を続け、社会貢献していきたい考えだ。

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ビジネスプラン部門  大学生・専門学校生の部

HamKatsu
~留学生の物件契約のインフラを創る~

慶応大2年 渡辺光祐さん

「仲の良い韓国人がアパートに引っ越す時に手続きが大変だった」。この経験から、外国人留学生専用の家賃保証サービスを考案した。
留学生は必要な保証人を得にくく、物件の選択肢が少ないという課題がある。日本で就職を目指す留学生に対して提供。返済が難しくなった場合は、アルバイトを案内する。
「留学生に対する偏見もある。日本人と同じように当たり前に物件を契約できる社会にしたい」と語った。

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ライブ配信で一緒に働きたい人を探せ!
「LOOK@ME」

共愛学園前橋国際大3年 佐藤陽菜さん

ライブ配信を通じて、従来の固定化された採用活動に新たなイノベーションを起こす「LOOK@ME」の事業展開を提案した。
学生は自分の好きな時間にライブ配信する。企業はその様子を見て匿名で質問やコメントを送る仕組み。企業側は学生のありのままの姿を知ることができ、入社後のミスマッチの解消につなげる。
「型にはまった就活を変え、お互い一緒に働きたいと思える場を生み出したい」と力強く語った。

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ビジネスプラン部門  一般の部

妊産婦へのサポート
「切れ目ない支援」を群馬のホテルから

株式会社Fine Feathers 宮川莉奈さん

妊産婦をサポートするため、ホテルの空室を利用した「産後ケアホテル」を提案した。厚生労働省が掲げる「切れ目ない支援」の実現を目指す。
妊産婦の一番の死因は産後うつによる自殺で、産後は3割の女性にうつの傾向が見られる。妊産期から産後、子育てまで支援し、産後うつや虐待の件数を減らすことが目標だ。宮川さんは「行政にできないことを民間ができれば、多くの母親を救うことができる」と意気込む。

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S/M/L DRIVE THRU FOOD DERI

INOS代表 小阿瀬夏子さん

乳幼児を育てる母親向けに、ドライブスルー型の飲食店を提案した。緊急事態宣言時、育児と家事に追われた経験から考案した。
全メニューをドライブスルーで購入できる。料理には県産食材を使い、子どもが安心して食べられるように配慮。容器は使い回し可能なデポジット式を取り入れる。
子育て中の母親の心にゆとりをもたらすことを目指す。「入賞は逃したけど、これをばねにして頑張りたい」と前を見据えた。

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「一生もんの親友」を
メタバースで、AIマッチング!

みらい・わたし研究所 松前博恵さん

インターネット上の仮想空間で、人工知能(AI)を活用し相性の良い人と出会える「マッチングメタバース」を提案した。SNSで簡単に人とつながれる時代にもかかわらず、平均で4人に1人は親友がいない現状に衝撃を受け、誰もが生きやすい社会を作りたいと考えた。
AIが価値観や行動など五つの基準で相性を判断し、マッチングする。松前さんは「プランを実現するために突き進んでいきたい」と力を込めた。

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誰もが参加できる優しいメタバースサロン
~あなたのポテンシャルを引き出す~

フリーアナウンサー 奈良のりえさん

やる気や能力があるのに人前で話すことが苦手で、強みを生かし切れていない人は多い。インターネット上の仮想空間で展開するメタバースサロンでは、そうした人たちが活躍できる場を創出する。
カウンセリングやスクールなど各分野の専門家を配置。自身の分身「アバター」により時間や空間、年齢に関わらず誰でも参加できる。「リアルでなくても生きがいが持てる場所をつくることが大事」と強調。「ナラバース」の世界発信を目指す。

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スタートアップ部門

食用コオロギで実現する持続可能な
たんぱく生産と社会実装

FUTURENAUT 桜井蓮さん

世界的な人口増加で食肉などの不足が危惧される中、新たなタンパク源として注目される食用コオロギの有用性を力説した。
自動生産システムの開発や食品メーカーとの協業による品質規格の整備により、コオロギを低コストで安定供給できるビジネスモデルを構築。「タンパク質に困らない社会を実現したい」と訴えた。
「アイデア先行ではなく、しっかりと地に足を付けて事業拡大していきたい」と今後を見据えた。

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「農業xデータサイエンス」
過去と経験から未来を見据える農業

彩園なかや 中屋智博さん

ネギの安定生産を支援する成育予測プログラム「A―stat」を発表した。品種情報や気象、栽培実績といった統計データを活用して、マネジメントチームが効率的な生産計画を作成。生産者と共有することで、出荷量の安定化を後押しできると強調した。実証実験では、生産日数が約250%向上したという。
「まずは前橋東部地区で実践していく。いずれは前橋、群馬から世界に広げていきたい」と展望した。

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イノベーション部門

GLOCAL COFFEE GUNMA
高崎産コーヒーからはじまる、三方良しの革新
シェア・リユースショップ

大和屋 平湯聡さん

地球温暖化により、2050年にはコーヒーの生産地が半減する恐れがあると指摘。輸入に頼らない高崎産コーヒーの可能性をアピールした。
コーヒー製造販売の大和屋と農産物生産販売のファームドゥ、障害者を支援するおもつなの3社が協同。低価格で高品質なコーヒーを生産するだけでなく、遊休農地の活用や障害者雇用にもつなげる。
「コーヒー文化を次世代につなげることが使命だ」と訴えた。

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