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熱意発信、起業後押し 前橋 GIA受賞4人トークセッション
202403/29
スタートアップが自発的に生まれやすい土壌をつくろうと、県は28日、前橋市のけやきウォーク前橋で、起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)」受賞者4人のトークセッションを開いた。豊かな発想と行動力に基づいた各自の取り組みを紹介し、起業を目指す人の背を押した。
GIA2023で高校生以下の部の部門賞を受賞した伊勢崎商業高3年のターイーバ・サディアさん(18)と同2年の星野士夢( しおん )さん(17)、大賞に輝いた東京大4年の加藤徳明さん(25)=榛東村出身、GIA2022大賞でエリー(東京都新宿区)社長の梶栗隆弘さん(37)=前橋市在住=が登壇。2022ファイナリストのフリーアナウンサー、奈良のりえさんが司会を務めた。
4人はこれまでの経験や今後の展望、課題などを語り合い、意見交換した。
サディアさんと星野さんは、しょうゆ醸造過程でできる「しょうゆ粕(かす)」が肌に良いことから、男性向け化粧品に活用するという受賞プランを解説。サディアさんは大学進学後に起業する考えで、「自信とやる気を持って取り組むと、自然と成長できる」とエールを送った。星野さんは「誰かをサポートする立場に回りたい」と、将来像を描いた。
加藤さんは本県で、クルマエビ養殖と野菜栽培を組み合わせた農法に取り組んでいる。梶栗社長は機能性に優れた絹を生み、環境負荷も少ない同社の養蚕事業を説明した。
イベントの様子は後日、県公式ユーチューブチャンネルで配信される。
(須永彪月)