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茂木准教授群大が大賞 スマート眼鏡で補聴器訓練 群馬イノベーションアワード 15組が独創的プラン

202512/10

 13回目を迎えた起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2025」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)のファイナルステージが6日、前橋市の日本トーターグリーンドーム前橋で開かれた。高校生から社会人までのファイナリスト14組と敗者復活の1組が最終審査に臨み、社会課題解決につながる事業プランを発表。最高賞の大賞はビジネスプラン部門の大学・短大・専門学校・一般の部でスマートグラスを使った補聴器のトレーニングを提案した群馬大病院耳鼻咽喉科准教授の茂木雅臣さん(45)が輝いた。
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 今回は328組から応募があり、2回の審査を通過したファイナリストらが3分間のプレゼンテーションを披露した。慶応大の国領二郎名誉教授ら7人が協賛社や来場者の投票結果を参考にしながら審査した。
 ビジネスプラン部門は、高校生以下個人の部で高崎高2年の田嶋龍介さん(17)、新設の高校生以下団体の部で高崎高2年の「君子es(クンシーズ)」の竹渕遙希さん(17)と森戸士雄さん(16)、大学・短大・専門学校・一般の部でオーグメンテッドコミュニケーションズ(高崎市)CEOの五十嵐俊治さん(34)、ベンチャー部門はフォスループ(東京都)社長の青柳拓也さん(42)がそれぞれ入賞した。成長が期待される奨励賞には、伊勢崎高2年のラハマン・サミハさん(17)が選ばれた。
 上州八木節保存会と桐生八木節朽津会(くちつかい)の八木節で開幕。2023年大賞で車エビ養殖を手がけるカトファーム(榛東村)の加藤徳明社長(26)と、24年入賞で人工知能(AI)による業務改善を進めるデジタルスイッチ(渋川市)の田中秀彰社長(39)がミニトークを披露した。スポットワーク仲介最大手、タイミー(東京都)の小川嶺社長(28)の特別講演などの他、協賛社や歴代ファイナリスト、県庁官民共創スペース「ネツゲン」の会員らによるブース出展もあり、にぎわった。
 実行委員長の田中仁・ジンズホールディングス会長CEOは、閉幕後の交流会で「起業を身近に感じるイベントにしていきたい」と述べた。
(文 林哲也、写真 越谷奈都美)

25.12.07 上毛新聞掲載はこちら

掲載日
2025/12/07