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202310/29

動き鮮やか会場彩る 農二高吹奏楽部

東京農大二高(高崎市)の吹奏楽部員148人がオープニングやインターバルコンテンツに彩りを添えた。迫力ある堂々としたバンド演奏と、色とりどりの衣装を身にまとったカラーガードが協演、会場を盛り上げた。
 部員は今月、台湾の建国記念日に合わせた式典に招かれ、台湾総統府前でパフォーマンスを披露。顧問の樋口一朗教諭は「初となる海外での演奏経験で、生徒の自己表現に磨きがかかった。自信を持って演奏できている」と話す。
 今回は、アニメソングメドレーやチャイコフスキーのクラシック曲をアレンジした楽曲「エクストリーム・メイクオーバー」など台湾での公演と同様の曲目を繰り広げた。一糸乱れぬ隊列や美しくなびくフラッグの動きが鮮やかで、大勢の観客の心をつかんでいた。
 部長の山宮悠暉さん(3年)は「演奏中の細かい動きまで意識して練習してきた。迫力満点のステージを感じてもらえたと思う」と満足そうに話した。

【交流会】
◎上毛新聞社関口社長あいさつ 「課題を深く掘り下げた」

 表彰式後に交流会が開かれ、15組の出場者をはじめ、審査委員や企業関係者ら計300人が出席した。出場者の健闘をたたえ合って懇親を深めた。
 主催者を代表して上毛新聞社の関口雅弘社長が「ビジネス課題を深く掘り下げた具体性のある発想ばかりだった」とあいさつ。実行委員長を務めたジンズホールディングスの田中仁CEOは発表の質の高さを評価した上で、来年開かれる全国規模のイノベーションアワードを見据え、「群馬を起業の聖地として盛り上げていこう」と述べた。
 出場者が登壇して喜びを語ったり、互いに意見交換したりして盛況だった。

【イノベーションマーケット】
◎歴代ファイナリスト、協賛社、企業 35ブース出展 商品PR

 歴代GIAファイナリストや協賛社、県内を拠点に活動する企業が出展する群馬イノベーションマーケットは、35社・団体が会場入り口近くにブースを出展し、最新の製品やサービスを紹介した。
 県産の素材を使ったアクセサリーやアップサイクル商品などが販売されたほか、各地の地域おこし協力隊や群馬NPO協議会が活動を紹介した。
 機能性インソール(靴の中敷き)の開発・製造を手がけるBMZ(みなかみ町)の山口麻奈美さん(32)は「新開発のゴルフシューズをはじめ、商品を知ってもらう良い機会になった」と話した。


将来性や可能性に夢

【総評】審査委員長・慶応大教授 国領 二郎氏

 485件の応募を勝ち抜いたファイナリストの皆さんに誇りを持ってほしい。それをサポートしてきた皆さん、さらに県全体の皆さんに感謝したい。
 今回の審査も白熱した議論となった。ビジネスとしての将来性やどのような社会課題に応えているか、応える可能性があるかなど、いくつかの基準で選考した。
 大賞となった東京大4年の加藤徳明さんのプランは、海なし県の群馬が海産物のプラントとなるところに夢がある。それをすでに具体的な形で実践している点を評価した。
 GIAは11回目となり、イノベーションの地として定着してきている。大変心強く、この取り組みに参画していることを光栄に思う。

◎社会の仕組み変えて
 関東経済産業局長 太田 雄彦氏

 関東経済産業局長賞に輝いたC&Fマーケティングの佐藤栄寿さんのプランは、日本が直面する課題の解決に資するもの。こうした試みがもっと広がってくれればと思う。
 イノベーションは世の中を変えることに意味がある。今あるものをデジタル化するだけでは不十分。皆さんにはぜひ社会の仕組みを変えていってほしい。

◆審査委員◆
ジンズホールディングスCEO 田中  仁氏
オープンハウスグループ社長 荒井 正昭氏
カインズ会長 土屋 裕雅氏
群馬銀行専務 入沢 広之氏
上毛新聞社長 関口 雅弘氏

<ゲスト審査員>
デロイトトーマツグループCSIO 前田 善宏氏
バニッシュ・スタンダードCEO 小野里寧晃氏

23.10.29 上毛新聞掲載はこちら